機関誌・老健ほっかいどう:食べること・楽しむことを<br>職員一丸となって支援

食べること・楽しむことを
職員一丸となって支援

医療法人萌佑会 介護老人保健施設 ゆあみーる

医療法人萌佑会 介護老人保健施設 ゆあみーる
岩見沢市8条西19丁目8-1

TEL/0126-20-2311

【入所定員】128名
【通所定員】60名
【種別】加算型

通所リハで摂食嚥下にアプローチ

 今年の4月から、通所リハビリが通常規模型から大規模型へとなり、よりたくさんの利用者のリハビリニーズに応えている、ゆあみーる。月平均900人の利用者をカバーするため、セラピストは言語聴覚士、作業療法士、理学療法士の3職種そろって専任配置する充実の体制を整えています。空知管内においても数少ない言語聴覚士が常駐するリハビリ施設として重視しているのは、食べることへの支援。嚥下・言語の専門医である施設医とともに、食事量の低下や飲み込みに問題のある利用者を対象に評価を行い、バルーンカテーテルを用いたリハビリや姿勢の調整などに力を入れています。嚥下運動と嚥下反射惹起の改善を図る複合低周波筋肉運動を働きかける「ニューロトリート」も導入し、積極的にアプローチしています。

 あわせて食そのものにもこだわり、メニューを選べる〝レストラン食〟を用意。「複数のメニューから利用者さんご自身でお好きなものを選ぶことができます。食事を目当てに来られている方も多いと思います」と通所リハビリ担当の中島美穂さん。

摂食嚥下の評価を行う職員


施設内外で満開の桜を満喫!

 多彩なリハビリプログラムにも定評のある同施設。通所でも入所でも人気を集めるのが外出リハビリです。コンセプトは「普段外出できない利用者さんの誰もが、等しく楽しめる工夫を凝らすこと」。つい先日は、通所リハビリにおいてコロナ前まで恒例だった花見を再開し、盛り上がりを見せたそうですが、一方の入所リハビリでも施設内花見を開催。利用者が手作りした桜の花をつなぎあわせて1本の満開の桜の木をつくり、ノンアルコールビールで乾杯をしたそうです。

近隣の公園に花見に出かけ、満開の桜を眺める利用者

 「芸達者の職員が楽器を弾いたり、コーヒーをふるまったりと本当のお花見以上に大盛況でした。利用者さんが笑顔になってもらえるよう、また色々と企画したいですね」と看護介護課統括課長の森居順子さん。入所リハビリ担当主任の伊藤加代さんも、「週3回の個別リハビリや短期集中リハビリなど、通常のリハビリ体制も整えながら、イベントも楽しめるものを考えたい」と話します。多職種が和気あいあいと一つのことに取り組む風土が根付く同施設。離職率の低さはそのあらわれともいえます。働く環境改善にも力を入れており、今年は見守りシステムも試験的に運用しています。総務課課長の山下このみさんは、「ペーパーレスなど労力削減とコスト削減を両立したいですね」と言います。最後、事務長の岩田憲昌さんは「類型アップはもちろんのこと、これからも地域包括ケアシステムを担う施設として、利用者さんの生活を支援していきます」と抱負を語ってくれました。

施設に出現した手づくりの桜の木


事務連ならから質問です

●なら
多職種で色々な活動をされていますが、その際大切にしていることを教えて下さい

●ゆあみーる
物を作り上げていく意見交換。共通の思いは「利用者様の幸せ」です。

右から岩田事務長、中島さん、伊藤さん、森居さん、山下さん

老健ほっかいどう vol.14/6P
2023年6月発行

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