機関誌・老健ほっかいどう:新生老健を目指しさまざま挑戦中!

新生老健を目指しさまざま挑戦中!

医療法人北翔会 介護老人保健施設 北翔館

医療法人北翔会 介護老人保健施設 北翔館
岩見沢市10条西21丁目2

TEL/0126-32-2177

【入所定員】150名
【通所定員】65名
【種別】超強化型

短期・長期コースで在宅復帰を支援

 北翔館では、2016年からリハビリ評価指標をもとにした独自の在宅復帰支援に取り組んでいます。評価指標のベースにしているのは、認知面とADL、基本動作にかかわる15項目について「している能力」と「できる能力」の評価をもって点数化を図る「バーセルインデックス(BarthelIndex)」です。この結果をもとに、利用者本人とその家族、各専門職らによって会議を開き、在宅復帰までの道筋を短期あるいは長期コースに分けて具体的なリハビリを実践する仕組みを構築しました。「在宅復帰の施設だからリハビリに取り組もうといっても、明確なゴールがないと計画的には進みづらい。特に当施設は150床と大規模のため、入退所コントロールも容易ではなかったこともあって取り入れることにしました」と副施設長の大野博之さん。

 「している能力」は介護職員が、「できる能力」はセラピストが実施。運用は見事軌道に乗り、導入したその年には基本型から強化型へ、18年には超強化型へとステップアップを図ることができました。大野さんは、「老健の使命である在宅復帰に携われることに、やりがいを見出す職員も生まれるなど、職員のモチベーションも高まっています」と手応えを話します。

南幌町にある老健「ゆう」と交流会を実施

関わる全員が在宅復帰の目標を 共有できるリハビリ評価表


自立支援促進委員会を発足

 2022年4月から副施設長に就任した大野さんですが、現在は目下、さまざまな改革に着手しているところです。この4月に発足したのは、各職種の役職者を主要メンバーに据えた自立支援促進委員会です。自立支援介護のあり方を見直し、チームケアを向上させるため、毎月フロアごとにテーマに沿って意見交換を行っています。あわせて、他老健との交流機会も設け、見学会や情報交換にも力を入れています。

 並行して通所リハビリの利用者満足度向上に向けたサービスの見直しやハード面のリニューアル、加えて一般職員を評価する側の役職者のさらなるレベルアップを目指し、役職者を対象とする人事評価の見直しにも取り組んでいます。

 「古い慣習にとらわれず、中長期プランのもとでどんどん新しいことにチャレンジしていきたいと考えています。地域から選ばれ続ける施設でありたいですね」

自立支援促進委員会の様子


事務連のさかいから質問です

●さかい

人事評価において、評価者ごとで評価の仕方(考え方)に ばらつきが出ないよう標準化を図るために取り組まれて いることはありますか。

●北翔館

役職者人事評価規程内で「評価者の責務」について明示している事に加え、 各評価者との年に数回の面談の中で「評価の標準化」に向けた指導をしています。

左から、通所リハ所長の笹原正隆さん、相談科長の君野翔さん、 大野さん、統括介護科長の中西広子さん、 リハビリテーション科主任の後藤さつきさん

老健ほっかいどう vol.14/7P
2023年6月発行

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