機関誌・老健ほっかいどう:地域の方々との交流や活動を通し、開かれた老健を目指す

地域の方々との交流や活動を通し、開かれた老健を目指す

介護老人保健施設エスポワール北広島

北広島市の老健施設にお邪魔しました! 在宅復帰・在宅支援、レクリエーション、採用活動、多職種協働など、 各老健が重点的に力を入れている取り組みを紹介していきます。

介護老人保健施設エスポワール北広島
北広島市輪厚704-16

TEL/011-376-3911

【入所定員】100名(短期入所含む)
【通所定員】80名
【種別】在宅強化型/病院併設型

地域と老健をつなぐ多彩なイベントを実施

1995年、老健がまだ少なかった時代に、先駆け的な存在として開設された「エスポワール北広島」。居宅介護支援事業所や地域包括支援センターの運営も行い、地域に寄り添った活動を行っています。
 2022年から、地域とつながるイベントとして、併設する病院などと合同でマルシェやお祭りを開催。屋台や縁日などが並ぶ、大人から子どもまで楽しめる一大行事となっています。なかでも子どもたちから人気なのが職業体験です。医療福祉課課長の佐藤さんは、「看護師・リハビリ職・介護福祉士・薬剤師の職種を体験できます。ここで楽しく学んだ経験が、やがて『この仕事をやってみたい』という気持ちにつながればうれしいです」と話します。

また、「地域に、集まれる場所が少ない」という声に応え、スポーツで体を動かしながら地域の人同士が交流できる「にしスポ」という活動を2024年からスタート。月に3回、介護認定の有無を問わず、毎回15〜20人ほどが参加しています。

2025年11月には、自治体からの相談を受けて「地域防災講座」を行いました。「『にしスポ』などの活動を通じて地域の方との関係性が築かれていたこともあり、約30人の方が参加してくれました」と主任介護支援専門員の高橋さん。当日は、地域住民・看護職員・事務職員が6名ずつのグループに分かれ、同施設が避難所になったという想定で「避難所運営ゲーム(HUG)」に挑戦。副事務部長の金澤さんは「みなさん真剣にゲームに取り組み、質問なども積極的にされていました。職員にとっても地域の方と直接関わる有意義な機会となりました」と話します。

業務を可視化し働きやすい職場づくりを推進

同施設では今後、より働きやすい環境づくりのため、ICTの活用にも力を入れていくといいます。その第一歩として、2025年11月に、タイムスタディ調査・業務改善自動提案アプリ「ハカルト」を導入しました。2026年3月までテスト運用を行い、得られたデータをもとに4月から本格的な業務改善につなげる予定です。また、併設病院との電子カルテ情報を共有できるよう、現在使用している介護ソフトのバージョンアップも検討していると金澤さん。「職員が安心して、長く働き続けられる環境を整えることが、結果として入居者さんや地域の方への支援の質向上につながると考えています。これからも、現場の声を大切にしながらアップデートを続けていきたいです」

お祭りには毎年約300以上の人が訪れ、賑わいを見せている
バランスボールを使った運動に取り組む「にしスポ」参加者
地域防災講座の様子各テーブルで活発な意見交換が行われた

事務連ならから質問です

Q:なら
避難所運営ゲームから、災害対策BCPの見直しにつながった事例などはありますか?

A:エスポワール北広島
災害時には人員・情報が限られるため、全体の状況を把握することが困難になると感じました。これを受け、施設周辺の独居・高齢者世帯を再確認し、特に安否確認が困難な世帯を優先的な支援対象として整理しました。「できることを確実に行う」という観点から、災害時の優先順位を見直し、BCPの再整理を行っています。

老健ほっかいどう vol.19/P7
令和8年1月発行

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