機関誌・老健ほっかいどう:アフターコロナでレクやリハビリを再考

アフターコロナでレクやリハビリを再考

妹背牛町老人保健施設りぶれ

妹背牛町の老健施設にお邪魔しました! 在宅復帰・在宅支援、レクリエーション、ケア全般、多職種協働など、 各老健が重点的に力を入れている取り組みを紹介していきます。

妹背牛町老人保健施設りぶれ
雨竜郡妹背牛町字妹背牛361-22

TEL/0164-32-3232

【入所定員】80名
【通所定員】15名
【種別】その他型

外出レク再開でリフレッシュ

 周辺に畑が広がるのどかな風景にたたずむ「りぶれ」。1995年に妹背牛町を設置者とし、指定を受けた社会福祉法人雨竜ことぶき会が運営を開始しました。運営管理者兼相談課長の村上功さんは、「当施設の名称は、町民の公募により“生きがい〟を意味する『Livable』と“生きる〟を意味する『Live』をかけ合わせた造語から命名されました。ここで、生きがいあふれた生活を送ってほしいと思っています」と話します。
 隣には、同じく町が設置者となっているデイサービスセンターと生活支援ハウスを併設。
これらの敷地の中央には、広々とした中庭が広がり、天気の良い日は景色を眺めながら散歩やリハビリなどを行う場として親しまれています。
 新型コロナウイルス感染症が少し落ち着いた今、再び始めたのが利用者からの要望も多い外出行事です。5月は菜の花見学、7月はサクランボ狩り、9月はプルーン狩りに、入所と通所リハビリの利用者を対象に日数を分けて実施しました。「利用者さんの笑顔やリフレッシュした様子を見て、再開の意義を感じました」と村上さん。

果物の産地らしくプルーン狩りを楽しむ利用者ら

短時間リハビリで新たな層を獲得

 また2023年6月から始めたのが、理学療法士1名、作業療法士2名体制で行う短時間の通所リハビリです。現状、26名の登録者のうち、10名弱が短時間リハビリを選択しています。作業療法士の中畑祐一さんは、「これまで長時間だと体力が厳しいからとリハビリを断念していた方も、利用しやすくなったのではないでしょうか。また、サービスの入り口としてまずは短時間の利用を試して雰囲気をつかんだうえで、長時間の利用も検討したいといった方もいます。利用者さんの選択肢が広がったのは良かったと思います」と手応えを話します。
 同施設の通所リハビリで大切にしているのは、小さな町ならではのアットホームな雰囲気。「利用者さん同士で懐かしい再会があったり、おしゃべりを楽しみに通っている方も多くいます。りぶれが、町民にとって憩の場にもなればうれしいですね」と中畑さん。
 町内には社会資源が乏しいことから長期療養の場としてのニーズも高くあり、悩ましい課題が多々あるといいます。
「地域住民の皆さんはこの町に愛着を持っている方ばかり。期待に応えられるような施設運営をめざしていきたいですね」(村上さん)

短時間リハビリは、現在は町内の利用者がメインとなるが、少しずつ対象エリアも広げていく予定

事務連ならから質問です

●なら
閉塞感を打ち破る質の高い企画ですね!イベントの企画立案の際に大切にしていることはありますか?

すずかけ
職員で話し合いを行い、企画を立案する事を大切にしています。管理職としては立案された企画に対しては評価を行い、提出された企画のまま実施できるようにしています。

右から村上さん、中畑さん、齋藤さん、三浦さん、村岡さん

老健ほっかいどう vol.15/6P
令和5年1月

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