機関誌・老健ほっかいどう:変化を続け、利用者に選ばれる老健をめざす

変化を続け、利用者に選ばれる老健をめざす

介護老人保健施設 手稲あんじゅ

介護老人保健施設 手稲あんじゅ
札幌市手稲区稲穂5条2丁目6-1

TEL/011-685-8200

【入所定員】90名(短期入所含む)
【通所定員】37名
【種別】超強化型/単独型

入所者さんの安心のために挑戦を続ける

 手稲あんじゅでは、入所者さんが安心して過ごせるケア体制の維持と充実を目指し、さまざまな取り組みを進めています。
 その一つが、ICTの活用です。数年前からオンライン研修アプリを導入して研修の準備時間の削減を図っているほか、2026年1月からは介護や福祉に特化した記録作成ツールを一部の部署で導入。会議の議事録やケアプランの作成に活用しています。主任相談員の古山信博さんは「こうした取り組みを通じて生まれた時間を入所者さんとの関わりに充てていきたい」と話します。
 人材の面では、2024年12月より特定技能職員を採用しており、現在、インドネシア出身者6名が勤務しています。介護主任の五十嵐幹さんは「最初に入職した2名は4月から夜勤も担当し、大きな戦力になっています」と語ります。人員が充実し、より丁寧なケアを提供できる環境が整ったといいます。
 さらに、医療連携の面でも体制を強化しています。2024年度の介護報酬改定で新設された協力医療機関連携加算を機に、4件の医療機関と連携。月1回の会議で新規入所者さんやハイリスクの入所者さんの情報を共有し、緊急時の入院調整がスムーズになったといいます。万が一の時にも迅速に対応できる体制が整い、入所者さんがより安心して過ごせるようになりました。
 ICTの活用、人材の確保、医療機関との連携——それぞれの取り組みが合わさり、ケアの質向上と安心の担保につながっています。

入所者さんと体操を行う特定技能職員
野菜の詰め放題イベントの様子

楽しい仕掛けでデイケアの利用を促進

 「当施設の目下の課題は、デイケアの利用率低下です」と副主任相談員の橋本千恵さんは話します。近隣に競合施設が増え、これらに付属するデイサービスを使う方も増えているといいます。こうした状況でも「手稲あんじゅに行きたい」と思ってもらうためには何か仕掛けが必要と考え、同施設は昨年春からスタンプカードを導入し、半年・年間で皆勤賞を達成した方にはお米をプレゼントしています。橋本さんは「利用者さんの通所意欲の向上につながっています」と手応えを感じているそうです。このほか、野菜の詰め放題や絵手紙教室など、月ごとにイベントも実施し、利用者さんに楽しみを届けています。
 橋本さんは「利用者さんにもご家族にも『手稲あんじゅに入れてよかった』と感じていただくことが私たちの使命」と話します。小さな工夫の積み重ねで、利用者さんの笑顔を増やしている手稲あんじゅ。今後の取り組みにもぜひ注目です。

絵手紙教室の様子
利用者さんにお渡ししているデイケアスタンプカード

事務連ならから質問です

Q:なら
ICT活用で当初想定していたこと以外に副次的効果などはありましたか?

A:手稲あんじゅ
職場全体のICTに対する心理的ハードルが下がり、ほかの業務改善やDX推進への前向きな姿勢につながりました。また、オンライン研修アプリの導入によって、職員が自主的に学習する姿勢が見られるようになりました。

老健ほっかいどう vol.20/P6
令和8年7月発行

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