介護老人保健施設北星館
千歳市の老健施設にお邪魔しました! 在宅復帰・在宅支援、レクリエーション、採用活動、多職種協働など、 各老健が重点的に力を入れている取り組みを紹介していきます。
TEL/0123-40-2525
【入所定員】100名(短期入所含む)
【通所定員】50名
【種別】超強化型/病院併設型
「北星館」は、千歳市で唯一の介護老人保健施設です。利用者・入所者の約9割は千歳市民。「まちと一体化し、信頼される施設を目指す」という方針のもと、医療処置やリハビリ、介護に関する相談サービスまで、総合的な支援を行っています。一般向けの認知症サポーター研修や、中高生対象のインターンシップなど、地域に開かれた取り組みも積極的に実施しています。
本施設の目玉が、先代理事長の「せっかく千歳にいるのだから」という思いから生まれた展望浴場です。4階フロアを丸ごと使っており、隣接する遺跡公園の自然や、離着陸する飛行機を窓から眺めることができます。月曜から土曜まで、対応可能な場合は日曜も入浴サービスを提供しており、午前中はデイケア利用者さん、午後は入所者さんが利用しています。「毎日でも入りたい」と好評です。

同施設では、人材不足解消や業務効率化を目的に、2023年ごろからICTを活用しています。現場では介護業務支援ソフトや、センサー付きベッド、見守りカメラなどを導入。介護科長の栗林さんは、「介護を行う上で、人の手によるケアは大切にしたい。だからこそ、機械をうまく使い、より必要なところに人の力を使うという体制をつくっていきたいと考えています」と話します。
コミュニケーションツールもICT化し、ご家族との連絡は施設のLINE公式アカウントで行っています。問い合わせへの返信は情報管理課の職員4名が担当。問い合わせ内容に応じて各部署に確認しながら対応しています。情報管理課課長の菅原さんいわく、「既読マークで確認の有無が分かりますし、やりとりが記録として残るので便利です。災害時も互いの安否確認がすぐにできるので、安心できます」とのこと。職員間ではGoogleチャットを使用し、施設全体やフロア、部署ごとなどのグループに分けて連絡を取り合っています。通信料の負担がかからないよう、フリーWi-Fiも導入したそうです。
人材育成の面では、初年度研修や一般職員研修、役職者研修など、さまざまな研修を行っています。役職者研修の講師は役職者が持ち回りで務め、座学やグループワークによるSWOT分析を実施。「みんなで集まり同じ課題を考えることで、事業や現場に対して新たな気づきや学びが得られ、横のつながりも強化されています」と栗林さんはその効果を話します。
蓄積してきたノウハウを大切に引き継ぎ、より磨きながら、時代に合わせて新しい技術も取り入れ、北星館は今後も千歳のまちを支えていきます。

Q:ささき
コミュニケーションツールをICT化し、LINEでご家族に連絡しているとのこと。実際にどのようなやりとりをしていますか? 困難な点などはありますか?
A:北星館
面会・外出・病院受診の日程調整や、入所者のリハビリの動画、体調変化の共有などを行っています。文章だけでは相手の表情が見えず、緊急度や感情が伝わりにくいのが難しいところです。ご家族の意図を文章から正確に読み取り、誤解が生じないよう配慮した返信をすることを心がけています。

老健ほっかいどう vol.19/P6
令和8年1月発行