ごあいさつ

第30回北海道老人保健施設大会は、節目となる30回目の記念大会ですが、長いコロナ禍で諸般の経過を踏まえ、ようやく4年ぶりに集合での企画が出来ることになり、令和5年10月14日(土)ホテルエミシア札幌において開催いたします。また、オンライン参加によるメリットも両立するよう、演題発表はオンデマンド配信を行うことで、ハイブリッド形式としての大会運営となります。
大会テーマは「老健介護の新時代~エビデンスに基づくAI介護の理解~」といたしました。介護の世界においても確実に進むDXの流れにおいて、人材確保難や社会の多様化といった課題解決からの視点ではなく、これからの時代に合ったより効率的・効果的な老健施設のケアサービスの在り方として、自施設がどのような認識で捉え、前向きに活用していくかを皆様と一緒に考えていきたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の5類指定移行後、介護現場での感染対策や諸基準の考え方は唐突に施設側へ賽が投げられた感があり、また、社会的にはコロナ感染に対する危機意識が薄れているように見受けられます。
ですが、足元ではまだ全道域で散発的にクラスターが発生していること、加えて全国的にも老健施設の稼働率が低迷し、物価高騰が追い打ちをかけ赤字施設割合が増えていること等、施設運営は苦境に立たされています。
厳しい状況が続きますが、面会制限や行動制限も緩和され、職員や利用者が以前の日常を取り戻しつつある今こそ、道内老健施設関係者が一堂に会して日々の研鑽を持ち寄り、学び、情報を共有することで、私たち自身の温度感を上げていくことが必要です。
久しぶりに全道各地から多くの方々が集い、これまでのうっ憤を吹き飛ばすかのように会場が活気あふれる空気感となりますことを心より楽しみにしております。
一般社団法人 北海道老人保健施設協議会 会長 星 野 豊